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2013 年度 実施状況報告書

寒冷利尿が持久的運動に及ぼす影響とその対策

研究課題

研究課題/領域番号 25750332
研究種目

若手研究(B)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

今井 大喜  大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 講師 (40614483)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード寒冷利尿 / 脱水 / 持久的運動
研究概要

本研究の目的は、「寒冷利尿による循環血液量の減少が脱水を誘発させ、寒冷環境下における持久的な運動パフォーマンスを低下させる」という実験仮説を検証すること、さらに、「寒冷利尿により減少した循環血液量は、その後の水分摂取により回復し、寒冷下における持久的な運動時のパフォーマンス低下を防ぐ」ことを実証することである。本年度は、日常定期的に運動をおこなっている成人男性において、寒冷曝露により誘発した寒冷利尿が循環血液量を減少させること、その後の運動パフォーマンスが、寒冷利尿しない時に比べて低下することを検証した。成人男性4名について、実験の内容および意義を文書および口頭で十分に説明し、実験参加の同意を得た。被検者に寒冷(気温10℃、相対湿度40%、水循環スーツ水温10℃)あるいは中和温環境下(気温28℃、相対湿度40%、水循環スーツ水温34℃)で60分間の安静をとらせた後、自転車エルゴメータによる多段階漸増負荷運動を疲労困憊に至るまで実施させた。その間複数回の排尿をさせ、採血により得られた血液からヘマトクリット値を測定して血漿量の変化率を算出した。また、運動継続時間をパフォーマンスタイムとして測定した。その結果、4名全例において排尿量は中和温環境下に比べて寒冷環境下で増加し、また、血漿量の変化率も低下した。パフォーマンスタイムは4名中2名で低下し、残りの2名は変わらなかった。以上より、当初の仮説を支持した結果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画に沿って研究に着手したが、方法上の問題点を改善し、方法を一部変更して研究を進めた。成人男性15名の測定を計画し、4名の測定が完了している。さらに6名の測定を開始している。以上、研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成25年度の研究実施計画から、方法上の問題点を一部改善して研究を進めた結果、おおよそ当初の目的にそった結果が得られた。平成26年度中には現在測定中の6名の測定を完了し、低下した循環血液量が飲水により回復し運動パフォーマンスの低下を防ぐか否かについても実証する。また、これまでに得られた結果についても、データの詳細な解析を平行して進める。

次年度の研究費の使用計画

方法上の問題点について改善し、方法を一部変更して研究を進めた結果、使用計画が一部変更したため。
増額する主要な経費は物品費であり、本研究の主要な測定項目である循環血液量の測定に関わる物品に充当する。

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公開日: 2015-05-28  

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