研究課題
若手研究(B)
身体運動によって骨格筋の筋収縮活動が亢進すると、活動筋と肝臓のインスリン作用が増強する。しかしながら、骨格筋とは異なり運動には直接動員されていない肝臓に運動適応が生じる作用機序は明らかではない。本研究では、ラットの後肢骨格筋を反復的に熱刺激し、その熱を肝臓に拡散させると肝臓に身体運動様の適応が生じることを明らかにした。以上の結果は、身体運動による末梢組織のインスリン作用の増強効果において、活動筋からの熱産生とその拡散による肝臓の適応が重要な役割を担っている可能性を強く示唆している。
運動生理学・運動生化学