研究課題/領域番号 |
25750363
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研究機関 | 独立行政法人国立健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
丸藤 祐子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進研究部, 研究員 (60613932)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 動脈壁硬化 / 動脈スティフネス / ストレッチング / 加齢 |
研究実績の概要 |
本年度は、昨年度に実施した実験の継続およびストレッチングに伴う動脈壁の硬化度の応答に加齢が及ぼす影響を検証する予備実験を実施した。持久力や筋力のような体力とは独立して、身体が硬い(柔軟性が低い)人では血管も硬いということが横断的に明らかになった。ストレッチング中の筋電図活動は、柔軟性の低い者で大きく、それゆえストレッチング中に起こる様々な刺激は柔軟性の低い者でより大きいかもしれない。加齢によって柔軟性が低下することを考慮すると、中高齢者ではストレッチングによる動脈壁の硬化度の応答がさらに加速され、より大きな低下をもたらすかもしれない。そこで本研究は、若年者および中高年者を対象に、一過性のストレッチングによる動脈壁の硬化度の変化は加齢により異なるかどうかを検証した。 健康な若年および中高年男女30名を対象とした。運動介入(一過性のストレッチング)は以下の通りとする。強度:痛みを伴わないが筋の緊張感がある可動域最大限の位置まで伸ばす。時間:1種目30秒。ストレッチ種目:全身の筋群を含むおおよそ40種目。ストレッチングの前後で、上腕-足首間脈波伝播速度(baPWV;動脈壁の硬化度)を測定した。 2元配置の分散分析の結果、交互作用は認められなかったが、時間による主効果のみ認められた。本年度は、まだ解析途中であり、分析対象者が少ないため、次年度は分析対象者を増やして若年者と中高年者との比較を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は所属機関の変更が生じたが、当初予定していた計画を遂行できている。研究を遂行する上での問題も起きていない。次年度の研究までは進んでいないため、計画以上に進展しているとは言えない。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進方策としては、予定していた残りの研究を進め、データ分析を行うことである。これまでは予定通りに進んでおり、研究計画の変更の必要はない。今年度は最終年度のため、成果発表にも重点をおいて研究を進める。
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