タウリン欠乏により骨格筋老化が促進されること、その際に老化への関与が示されているmTORの下流蛋白のリボソームS6蛋白(RPS6)のリン酸化が促進されることから、本研究では骨格筋老化にかかわるシグナル伝達経路を明らかにする目的で、タウリン欠乏によるRPS6のリン酸化にかかわる分子の探索を試みた。その結果、タウリン欠乏マウス骨格筋においては小胞体ストレスが亢進していることを明らかにした。さらに、骨格筋細胞において小胞体ストレス刺激によってRPS6のリン酸化亢進を見出した。このことからタウリン欠乏による小胞体ストレスの亢進がRPS6のリン酸化亢進を介して骨格筋老化に寄与していることが示唆された。
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