本研究は、自発的身体活動・運動行動とドーパミンシステム系に関わる遺伝子多型との関連を検討した。対象は、一般成人男女801名およびアスリート604名であった。DRD2/ANKK1遺伝子のrs1800497多型は、青年期における運動習慣と関連していたことが明らかとなった。また、この多型は、男性アスリートにおいて、アスリートレベルと関連しており、T対立遺伝子を有することで国際/国内レベルであるオッズ比が1.67であった。さらに、DRD2遺伝子の他の2ヶ所の多型は3次元加速度計により評価した日常身体活動と関連していた。日常身体活動量や運動習慣にはドーパミンシステム系が関連していることが示唆された。
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