海洋シアノバクテリアLyngbya sp.からビセリングビアサイドの新規類縁体であるビセリングビオライドB、CとビセリングビアサイドE、Fを単離し構造を決定した。特に強力な細胞増殖阻害活性を示したビセリングビオライドB、Cについて詳細な解析を試み、それらの小胞体ストレス誘導剤としての特性を明らかにした。また、ビセリングビアサイド類と同じく海洋シアノバクテリアLyngbya sp.より単離した新規ペプチド、クラハインについても小胞体ストレス誘導活性を見出した。クラハインの蛍光基及びビオチン導入プローブを用いた解析から、小胞体への局在と小胞体Ca2+ポンプが標的分子であることを示す結果が得られた。
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