本研究では、標的糖質を選択的にラベル化する新たな人工機能性レクチンの創製と応用を目的とした基盤研究を行った。 まず、人工機能性レクチンを合成するための基盤技術の開発に取り組み、標的レクチンを選択的に単離・ラベル化する固相アフィニティラベル化法(第一世代)の開発に成功した。また、本手法が薬剤の標的タンパク同定法としても有望であることを明らかにした。さらに、より温和な条件下でレクチンのラベル化が行える光切断型の固相アフィニティラベル化法(第二世代)の開発を検討し、目的とする人工機能性レクチンを創製する上で重要な指針を得ることできた。
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