ヒト脳幹部の神経核の活動を非侵襲的に評価できる方法の確立を目指して、7T MRIにおいてEEG/fMRI同時計測システムの構築と、fMRIによる脳幹部神経核の活動の同定の可能性の評価に取り組んだ。EEGキャップの改良の結果、7T MRIにおいてもこれまでと同程度の脳波が計測できることが確認でき、fMRI撮像による電極の発熱もないことが分かった。脳幹部の活動の同定では、7T MRIであっても眼球運動に伴う神経核の活動は困難であったが、交感神経活動に伴う青斑核と思われる部位での活動が同定できた。また、rs-fMRIを用いることで青斑核と機能的結合を持つ脳部位を検討できる可能性が示された。
|