研究課題
若手研究(B)
本研究では、古代グノーシス主義に見られる反宇宙的二元論(世界領域とそれに抗する領域とを想定する二元論)との比較を通じて、現代フランス現象学、とりわけE・レヴィナスとM・アンリの思考に潜む独特な二元論の特徴を検討した。さらには、これらの思考が20世紀のフランスにおける他の哲学思想(ペトルマン、ヴェイユ、バタイユなど)と連動していることを明らかにすることで、新たな思想史的考察への道を開くことができた。
哲学・倫理学