研究課題/領域番号 |
25770013
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
鈴木 貴之 南山大学, 人文学部, 准教授 (20434607)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 実験哲学 / 自由意志 / メタ哲学 |
研究概要 |
今年度は、自由意志と道徳的責任主題とした実験哲学研究と、哲学方法論における実験哲学の意義にかんするメタ哲学的な研究の両者を進めた。 前者にかんしては、これまでに行ってきた調査研究のデータを分析し、研究発表にまとめた。その成果は、2013年10月26日に東京大学駒場キャンパスで開催された、道徳心理学コロキアム第3回ワークショップ「自由意志の認知」における土屋耕治(南山大学)との共同発表「自由意志と道徳的責任にかんする判断の心的メカニズム」、および、2013年12月18日の名古屋大学情報文化学部大学院全体演習における招待講演「自由意志と道徳的責任の判断にかんする実験哲学研究」として発表された。これらの発表の内容は、2014年度中に学術論文としての投稿を予定している。 後者にかんしては、哲学における直観利用の是非にかんする論争に関して文献調査を進め、とくに、哲学においては一般人の直観ではなく、専門家である哲学者の直観を重視すべきであるという主張の妥当性について検討し、そのような主張を正当化することは難しいということを明らかにした。その成果は、2014年度の学会発表等で発表を予定している。 そのほか、哲学的な問題を考えるうえで経験科学的な研究手法がどのような役割を果たしうるかにかんする事例研究として、2013年9月14日に南山大学で開催された名古屋哲学フォーラム2013の開催に協力し、慶応大学の川畑秀明准教授と名古屋大学大学院の太田陽氏を講演者に招き、美にかんする心理学的・神経科学的な研究の意義について知識の提供を受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでに行ってきた研究のデータ分析に時間を要したため、今年度中にその論文化を終えることができなかった。また、そのことと関連して、2013年度には新たな大規模な調査研究を実施することができなかった。これらの課題は2014年度前半に解決することを目指している。
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今後の研究の推進方策 |
2014年度は、以下のような研究計画を実施する予定である。1. これまでに行った実験哲学研究の論文化。2. 新たな調査研究の実施。3. メタ哲学の主要な話題にかんする学会発表、ワークショップ等の実施。4. 3の成果の一部の論文化。 また、2015年度には、以下のような研究計画を実施する予定である。1. 2014年度に行った調査研究結果の発表と論文化。2. メタ哲学にかんする研究の継続と、その成果の論文化。
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