研究期間全体を通じての研究の成果は、単著『国家と対峙するイスラーム マレーシアにおけるイスラーム法学の展開』(作品社)および他の著書、論文にまとめられ、刊行された。これらの研究成果は、マレー語やアラビア語の膨大な一次資料の分析と長年に渡る現地調査に基づいており、東南アジアのイスラームに関する研究への大きな寄与である。今後の研究に結びつく現地調査も行われた。これらの研究は、東南アジアのイスラーム、中東と東南アジアの間のイスラームについての知的交流に関するこれまでの研究が、着実な成果を挙げたことを示しており、さらには今後もこの分野での研究をさらに発展させうることを示している。
|