研究課題
若手研究(B)
乱拍子研究が飛躍的に進んだ。特に、乱拍子が能の〈翁〉の成立に関与していることを、文献資料と民俗芸能の双方に立脚しながら明らかにしたことは、中世芸能史の新しい局面を開いたものとして特筆される。その1つの成果が2016年2月に刊行した『乱舞の中世-白拍子・乱拍子・猿楽』で、同年12月に本書はサントリー学芸賞(芸術・文学部門)を授与された。その後も乱拍子の展開を追いながら、能楽前史の解明に努めている。
芸能史