研究の主目的である「近世期怪異観の解明」に関して、特に18・19世紀を中心とした研究を行い、その成果を学会発表・論文・共著で公表した。18世紀中期以降に流行した心学の資料を中心とした研究と、中世・近世・近代を横断する化物の研究の2つの方向性を主軸として研究を行った。研究が進展するとともに、近世怪異小説そのものよりも、その周辺分野の研究を進める必要が生じたため、やや当初の計画を変更しつつ研究を進めた。 また、公表するに至らなかったものの、近世怪談とその周辺分野に関する基礎研究を行った。その成果は次年度以降に順次公表する。
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