研究課題
若手研究(B)
現在、『浜松中納言物語』写本は約60点確認できる。それらは全て江戸時代の書写である。本研究では可能な限り実見による調査を実施し、各写本の翻刻と書誌情報の整理に取り組んだ。そして各写本に存する和学者による書入を手がかりに、『浜松中納言物語』の流布状況と写本同士の相互関係を整理し、度重なる校訂で〈正しい本文〉が生成されていいった過程について、解明を進めた。また、今後、新校本を作成することを視野に入れて、対校本の作成に取り組んだ。
日本文学