研究課題
若手研究(B)
本研究課題は、中世・近世期に成立した、平安朝文学に関わる有職故実書を調査・研究し、その成果を平安朝文学読解に還元することを主な目的とする。今回は、中世期の一条兼良とその周辺人物、および近世中期の壺井義知・伊勢貞丈、近世後期の斉藤彦麿・松岡行義らの事績を主な調査対象とした。各人物の事績の調査・研究を通して、その特徴や連関性が明らかとなった。また、こうした有職関連の事績調査を踏まえ、その成果を『源氏物語』の「聴色」実態解明、平安期和歌に見える「紅のふりいづ」といった表現の実態解明等に還元した。
平安朝文学