1616年までにベン・ジョンソンによって確立された劇作編集法が、当時の知識人や印刷出版業者からなるネットワークの中で継承され、特に1630年代と国王空位期間に出版された芝居において適用される様子と方法について調査を行った。具体的には、ジョンソン・フォリオの出版に継続して関与したリチャード・メイゲンとロバート・アロットが新参するシェイクスピア・セカンド・フォリオ(1632年)において、読み物としてのテクストを再構成するため、上演用の音声効果を支持するト書きが削除された背景を説明した。 空位期間については、ウィリアム・ウィルソンの無記名印刷本の特定を進め、ネットワークの洗い出しを行った。
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