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2015 年度 実績報告書

アメリカ文学における契約の概念と保険思想

研究課題

研究課題/領域番号 25770109
研究機関九州大学

研究代表者

下條 恵子  九州大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (30510713)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアメリカ文学 / 金融思想史 / 経済思想史 / 保険思想史 / 文芸誌史 / 社会史 / Paul Auster
研究実績の概要

最終年度となった平成27年度は「契約」と「保険」の観点から3年間の研究の総括を行ない、さらに発展的な学際的研究プロジェクトを立ち上げた。
まず、研究成果として、これまで度々取り上げてきたPaul Austerの作品群について論文「P. オースター作品における死者とお金」(『英語英文学論叢』第66集 九州大学英語英文学研究会 51-63, 2016年3月)にまとめた。Austerに関しては、この3年間の研究に基づき、「死」や「お金」「契約」といった観点からより詳細に彼の文学世界を論じた単著を執筆中であり、近く刊行の予定となっている。この研究に関しては、New York Public Library, Morgan Libraryを訪問し、資料室での未発表原稿や書簡などの貴重な資料閲覧とデータ収集も行なった(2015年9月、2016年3月)。
さらに、この研究を通して保険や契約などと関連の深い「リスク」言説の形成・継承・変容が英語圏文学の中にも立ち現れていることに注目するようになった。これを踏まえて、英語圏文学分析に数学や政治学、言語学の視点を取り入れた文理融合型の研究プロジェクトを開始した(2015年10月~)。もともと、文学研究に経済思想や金融史などの観点を持ち込んだ領域横断的なものとしてスタートした本研究であったが、さらに多くの学術的視点を持つ研究として発展させることができた。
その他、アメリカ経済と食文化という観点からアメリカ人小説家Monique Truongの小説を読解・分析し、Truong氏本人を交えての講演会でスピーカーを務めた。(2015年5月)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] P. オースター作品における死者とお金2016

    • 著者名/発表者名
      下條 恵子
    • 雑誌名

      英語英文学論叢

      巻: 66 ページ: 51-63

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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