研究課題
若手研究(B)
19世紀のイギリス・ロマン派詩人P・B・シェリーに見られる心身の感性的な美をめぐる詩学を、19世紀後半にウォルター・ペイターらによって確立された唯美主義の源流の一つと仮定し、シェリーの詩群を精読した。1815-75年と期間を限定したなかで、シェリーの詩学から19世紀英国唯美主義に至る系譜 (類似性や差異) を探り、これに21世紀以降の文学理論・批評理論において再注目されている「美感的なもの」や「形式」の概念と関連させ、シェリーの感性の詩学に潜む唯美主義的な側面に新たな光を当てることを目指した。
英文学