研究課題
若手研究(B)
本研究は近代日本におけるポール・ブールジェの受容を検討した。まず、皇国史観の代表的な歴史家である平泉澄におけるブールジェの伝統主義思想の影響を分析した。第二に、アカデミックな文学研究の世界においてブールジェがどのように評価されたのか、そして、ブールジェの小説が戦時下の日本でどのように読まれたのかを調査した。本研究の結果、近代日本の国家主義的イデオロギーとフランス伝統主義の知られざる関係が明らかにされた。
フランス文学