コロンビア大学バフメテフ稀覯書・手稿図書館所蔵のアーカイヴ資料を用いながら、ロシア語・フランス語で執筆を行い、ロシア・フランス・アメリカに暮らしたマルク・アルダーノフに関する研究を行い、彼がフランスで構想し、アメリカで創刊した雑誌New Reviewにその論文は掲載された。研究発表は2016年11月17-20日にアメリカ合衆国ワシントンDCにおいて開催されたASEEESにおいて、11月18日に“Strategies and Practices of Integration into the Western Culture by the First Waves of Russian Emigres”(亡命ロシア第一の波による西欧文化統合の戦略と実践)と題されたパネルにて“Mark Aldanov and the Chekhov Publishing House”(マルク・アルダーノフとチェーホフ出版社)と題された発表を英語で行った。また、その成果はロシア語に翻訳したものを2017年3月にニューヨークで刊行されたNew Review(Новый Журнал)の2017年286号に「マルク・アルダーノフのアメリカ時代」(Американский период Марка Алданова)のタイトルで掲載した。参加発表ではないが、世界文学・語圏横断ネットワーク(Cross-Lingual Network)でのネットワーキングあるいは過去のネットワーキングによる個々の研究者との面会・話し合いを続けて行っている。
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