亡命ロシア文学の帰還に関して、主にアメリカのASEEES(スラヴ東欧ユーラシア研究協会)年次総会を中心に3回発表を行い、20世紀を代表する亡命ロシア雑誌であるニューヨークのNew Reviewに3本の論文を掲載した。それ以外にも、ペンザにおける国際学会の論集などに、亡命とは異なる現代文化から見た亡命文学(例えば、「LiveJournalにおけるナターリヤ・ゴルバネフスカヤ」「サミズダートのメタファーとしてのインターネット」)についての論文を掲載した。いずれも現代文化とともに変化するロシア文学の現在を捉え、1991年以後のロシア文学がいかに変化しつつあるかという問いに答えるものとなっている。
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