研究課題
若手研究(B)
英語史における定冠詞の発達と出現と名詞後位属格の消失について調査・分析を行った。定冠詞は指示詞から発達し、その出現時期は12世紀後半ぐらいからで定冠詞としての地位を確立したのは14世紀頃であることを明らかにした。定冠詞は水平化により特定の形態が頻繁に使われるようになり、意味の漂白化が起こった。また、定冠詞の出現が名詞後位属格の消失に影響を与えていることを提案した。さらに、古英語に多く観察された名詞後位修飾の形容詞の分布変化についても説明を試みた。
英語学