研究課題
本研究は複言語環境で成長する学生の言語能力の向上に役立てるため,日本語教育と外国語教育の包括的言語教育の構想を検討することを目的として,以下の研究活動を行った。(1)帰国子女の三言語能力習得状況および三言語能力の測定方法を探るための,国内の中等・高等教育機関における言語教育従事者へのヒアリング調査の実施。(2)日本人学校の実態調査として,ブリュッセル日本人学校における三言語教育にかかる実態調査の実施とその結果分析,ならびに結果公表。(3)複言語環境下における言語教育の実状調査の一環として,Ecole internationale PACA(調査済みの教育機関と対象が同じ三言語教育を実施している機関)における三言語教育の調査の実施。(4)言語教育調査結果を分析する中で明らかになった課題(日本の中等教育レベルにおける英語以外の言語に向けた具体的な教育指針が示されていないこと)に取り組むための,「フランス語の学習指針」策定研究会の実施(6回),ならびに策定研究会の研究活動成果として研究発表の実施(3回)。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)
Revue japonaise de didactique du francais, no. 1 et 2, Etudes didactiques & Etudes francaises et francophones
巻: Vol.11 ページ: 92, 110