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2014 年度 実施状況報告書

第二言語における流暢さ指標の妥当性検証に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25770198
研究機関国際基督教大学

研究代表者

桜木 ともみ  国際基督教大学, 教養学部, 講師 (80643808)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード指標 / 流暢さ / 口頭能力 / 評価 / 日本語学習者
研究実績の概要

本研究の研究課題(1)「流暢さ」の複数のタイプの測定方法が同一の構成概念を測っていると言えるか、(2)「流暢さ」が「構文的複雑さ」「正確さ」と異なる構成概念を測っていると言えるか、の2点を明らかにするために、日本語学習者を対象とした調査を計画・実施した。また、調査で得られた学習者の発話データの文字化作業と、その文字化データをコーディングするためのルールの検討を進めた。今後の研究や教育における指標の実用化を目指すためにも、作業者やデータによる誤差の削減と対策は重要である。そのため、コーディング・ルールの検討においては、実際の作業者との議論や、日本語以外の指標研究も含めた先行研究の見直しを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

申請時から現在の所属に移動になったことで初年度に大幅な遅れがあったことが主な理由であるが、その分平成26年度は遅れている調査を着実に進めるよう努めた。ただ、調査を行うにあたり現在の所属機関であるICUの研究倫理委員会での調査計画の審査を受ける必要があったため、申請準備と審査結果を受けての修正や準備に時間を要した。加えて、調査直前に調査協力校のアメリカ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の付近で起きた銃乱射事件の影響による協力者の辞退などもあり、データ数の点で課題が残っている。

今後の研究の推進方策

不足分のデータ収集と、収集したデータの文字化作業、及びコーディング作業と信頼性の検証を進め、研究結果を発表していく準備を進めたい。検証した指標の実用化に向け、第二言語習得研究や外国語教育現場での応用についての検討も行いたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

本研究課題の申請時から所属が変わり、初年度は現在の所属機関での業務や勤務時間内に予定していた研究計画を進めることができなかった。そのため、平成26年度には、初年度計画していた海外調査の準備・実施を含め、発話データの文字化作業、コーディング・ルールの検討作業を進めた。ただ、所属機関が変わったことによる研究倫理委員会での審査申請の手続きや、海外調査の直前に起きた銃乱射事件による調査協力者数への影響などもあり、予定していたデータを収集し分析するまでには至らなかった。したがって、追加調査を含めたデータ分析のために延長を申請し、教育・研究現場での実用化に向けて研究課題の検証と公表を進めていきたいと考えている。

次年度使用額の使用計画

調査、発話データの文字化作業、コーディング作業、関連学会での発表の経費に充てたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 「学習者コーパスの分析のための、 複雑さ、正確さ、流暢さの指標の検討2014

    • 著者名/発表者名
      桜木ともみ
    • 学会等名
      (国立国語研究所 日本語教育研究・情報センター主催) 学習者コーパス勉強会
    • 発表場所
      国立国語研究所
    • 年月日
      2014-08-22
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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