本研究では、英語学習における、「インプット→統語知識→英語運用能力」のモデル化を目標として、大学生がそれまで受けてきたインプットとしての高校教科書を電子化した上で、教科書上のインプットがどのような影響を与えるかを調査した。データ量が膨大である関係上、現在もデータ分析は進行中であるが、現在までに、①品詞・項構造の明示的知識よりもインプット量の方が統語知識に与える影響が大きい可能性があること、②2013年度以降使用の新課程教科書においては、以前よりも習得可能語彙量が増えている可能性があることが判明している。
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