日本の大学の英語教師を対象に学習者に関するビリーフを調査し、英語第一言語(母語)話者教師(ETs)と日本語第一言語(母語)話者教師(JTs)の間で比較した。質問紙(予備調査と本調査を含む)とインタビューを調査方法として採用した。収集データによると、学生の態度、能力や動機づけなどに関して、ETsとJTsの間に相違点が見られた。その背景には、授業の目標スキルや内容が異なることやETsとJTsの役割分担が関連している可能性が示唆される。二項対立的構図での役割分担はステレオタイプを助長する危険性がある。教員個人の特性・能力・経験を活かした学習プログラムの構築が望まれる。
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