研究課題/領域番号 |
25770217
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田中 博晃 近畿大学, 薬学部, 講師 (80441575)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 内発的動機づけ |
研究実績の概要 |
本年度は動機づけを高める方略の開発と検証の予備調査を行った。具体的には,協同学習を取り入れた教えあい学習を行い,その動機づけへの影響を検討した。ここでは3名から4名のグループで教えあいを行った後,その内容をクラス全体にプレゼンテーションするという活動である。つまりグループ内での教えあいとクラス内での教えあいの2つの活動である。その結果,教えあい学習は学習者の高い動機づけと関連性が高く,積極的参加や理解を促すことが明らかになった。次に質的研究から,方略の修正点を検討した。現在分析結果を精査中であるが,教えあい活動は小さな人数では効果的である一方,プレゼンテーション形式など人数が大きくなると学習者の集中力が続かない可能性が示唆された。つまり,教えあい活動はペアやスモールグループでは有効であるが,1名がクラス全員に対して説明する場合は効果が限定的である可能性がある。次年度は,教えあい活動を修正した上で,その動機づけを高める効果を検討する。なお方略はまだ整備中のためデータベースは休止している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展しており,次年度は効果検証を行う。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き,担当クラスにデータ取集を行い,研究成果のとりまとめを行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究成果はおおむね順調に進んでいるが,校務のかねあいで発表できなかった学会があるため,旅費の請求が少なくなった。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究成果発表に充てる予定である。
|