研究課題/領域番号 |
25770220
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
冬野 美晴 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 助教 (30642681)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 英語教育 / スピーキングスキル / ニーズ分析 / ビジネス英語 / コーパス / 波及効果 |
研究概要 |
本研究は、海外で一定期間以上働いている、もしくは働いたことのある日本人ビジネスパーソンが、現地でどのように英語を使用しているかに関するニーズ分析を行う。具体的な英語使用場面や、ビジネスパーソンが今後英語スキルをより伸ばしたいと感じている場面などを明らかにすることで、日本の英語教育をより実践的に改善することを目的とする。今年度の調査結果から、特に、現地での英語のスピーキング能力(日常会話、英語プレゼンテーション、英語スピーチ、ビジネスにおける交渉など)の不足が明らかになった。調査結果を基に、英語パブリックスピーキング能力の教育に役立てるため、日本人英語学習者の英語パブリックスピーキングのパフォーマンスを分析し、良いパフォーマンスのための音声リズムやジェスチャーに関する知見を得た。今年度の主な研究成果は以下の通りである。 1) タイ(バンコク)、ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、ミャンマー(ヤンゴン)、フィリピン(マニラ)にて、現地在住の日本人ビジネスパーソンにインタビュー調査を行った。 2) タイ、ベトナム、ミャンマー、フィリピン、カンボジアなどに住む日本人ビジネスパーソンにアンケート調査を実施した。 3) アンケート調査の選択肢質問項目の結果を分析し、第42回KASELEにて学会発表した。アンケート調査の自由記述項目をテキストマイニングし、第139回東アジア英語教育研究会にて発表した。 4) 日本人の英語パブリックスピーキングデータを収集しマルチモーダルコーパスとしてまとめ、分析した。更に日本における大学入試の波及効果について調査分析を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ニーズ分析の調査が当初の予定通り進展している。更に、ニーズ分析の結果を生かし、英語パブリックスピーキングスキル教育のためのデータ収集と分析が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
・カンボジアにてインタビュー調査を行う。 ・アンケート調査の回答数を更に伸ばす。 ・5月以降、インタビュー調査の結果分析を行い、国内外の学会で成果発表を行う。 ・英語パブリックスピーキングスキルの教育に関して、収集したパフォーマンスデータの分析を基に、教育法を考察し、日本人学習者に対して試行する。
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次年度の研究費の使用計画 |
25年度は、データ入力の雇用費を予定よりも安く抑えることができたため、3813円の未使用額が発生した。なお、当該未使用額は本研究を誠実に遂行した結果生じたものであり、平成26年度に使用することによって、より研究が進展することが期待できる。 26年度のインタビュー調査のデータ入力雇用費に充て、研究の遂行をスムーズに実施する。
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