研究課題
若手研究(B)
5~9世紀に仏教を受容したアジアの王権は、勅命による経典目録の編纂や寺院建立といった崇仏事業、あるいは君主を菩薩・転輪聖王と位置づけることで、仏教の持つ影響力を王権に内包していった。仏教に裏付けられた王権の正統性は対外的にも喧伝され、諸国の対外政策・認識には仏教の影響が認められるようになる。その結果、当該時代のアジアでは、仏教を思想的基盤とする諸国間交渉が、様々なレベルで展開したといえる。
史学一般