研究課題
若手研究(B)
本研究では、幕府によって諸藩に命じられる課役が17世紀末―18世紀初頭に地域単位から国家単位へと変わり、また軍事を目的としたものから河川・火消などを目的とするものに変質したことを明らかにした。またこの結果江戸や大都市の低賃金労働者が大量に必要となり都市下層社会が構造化されたため、幕藩権力は都市下層民政策を余儀なくされることになったことを明らかにし、権力構造・社会構造の変化の連関について解明した。
日本近世史