平成26年度は、資料の収集、関係各地の巡見などを実施したうえで、成果のとりまとめ作業に取りかかった。巡見先は、利尻島、釧路市、岩見沢市である。釧路市と岩見沢市は昨年度も訪問したが、鳥取士族の移住地域が広いため再度訪問した。釧路市での聞き取りから、埼玉県内在住の子孫についての情報があり、帰京後に聞き取りや所蔵資料の調査を行った。氏名等は、現時点では非公表とする。収集資料は、移民関係資料および鳥取藩政資料である。特に後者の「士族公債受領高及住所」は、廃藩後の士族の居住地を知るうえで貴重な資料であった。 取りまとめ作業としては、平成25年度に収集した「藩士家譜」の情報をエクセルを利用してデータベース化した。目下(平成27年5月現在)、これに廃藩後の諸情報を追加入力している段階である。
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