本研究は、近代日本における若者の政治運動を、「地域」(地域青年党運動)と「帝国」(台湾議会設置請願運動)という観点から捉え直し、「中央」(「院外青年」運動)に関する知見との総合を図ることを目的として遂行された。 具体的には、地域青年党運動に関する研究を〈基幹的研究〉、台湾議会設置請願運動に関する研究を〈発展的研究〉と位置づけ、前者については事例研究を、後者については文献調査を主として行った。 それによって、前者については、1924年の総選挙前後に活動が活発化していたことが明らかとなった。また後者については、主要な先行研究の調査を終え、植民地期朝鮮を対象とした博士論文の翻訳も行うことができた。
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