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2013 年度 実施状況報告書

幕末における海外文化の収集活動と翻訳について

研究課題

研究課題/領域番号 25770250
研究種目

若手研究(B)

研究機関北九州市立自然史・歴史博物館

研究代表者

上野 晶子  北九州市立自然史・歴史博物館, その他部局等, 学芸員 (50455565)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード古賀謹一郎
研究概要

本研究は、19世紀オランダで刊行された啓蒙雑誌Nederlandsch Magazijn(マガゼイン)とその翻訳書および翻訳者である古賀謹一郎に注目し、原本や翻訳書の項目をデータベース化、比較することで、幕末における海外文化の収集活動の実態と海外に対する意識について考察するものである。平成25年度は、初年度の基礎作業として、以下のことを行った。
1.「萬餘巻樓蔵書目録」のうち、洋学所頭取古賀謹一郎が収集したと考えられている「番外書」の書籍およびその書誌情報を確認し、データベースを作成した。
2.古賀が長編にわたり翻訳した19世紀オランダで刊行された啓蒙雑誌Nederlandsch Magazijn(1834-1845)およびNieuw Nederlandsch Magaijn(1846-1856)のうち、1834年から1845年までの全項目のデータベースを作成した。データベース作成には、官本『玉石志林』の原書である東京国立博物館所蔵本を使用し、あわせて東京国立博物館本に見られる書き込みや貼紙もあわせて確認した。
3.古賀がマガゼインを翻訳した「度日閑言」の項目についてデータベースを作成し、2で作成したデータベースに追加した。
4.マガゼインを原書とするもののうち、国立国会図書館、京都大学などが所蔵する「蘭人日本之記」を調査した。
これにより、本研究のデータベースの基礎部分を作成し、マガゼインを中心とする古賀謹一郎およびその周辺者の海外文化の収集活動の比較検討の準備を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

古賀が収集した書籍の書誌情報の確認に時間を要した。また、マガゼインおよび古賀による翻訳「度日閑言」の項目数が多く、入力作業に時間がかかった。

今後の研究の推進方策

前半で各機関に所蔵されている資料の調査および資料の複写を行い、入力を分担するなどして計画的にデータベースの作成を行う。

次年度の研究費の使用計画

調査の遅延により、入力作業の依頼が当初の予定より少なかったため
入力作業の人件費に使用する

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公開日: 2015-05-28  

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