本研究は、太平天国と深い関わりを持ったロバーツとギュツラフという2人の宣教師に関する一次資料を調査、収集し、中国キリスト教史、および太平天国史研究においてこれまで解明されてこなかった事象に新たな光を当てることを目的とするものであった。史料調査としては、本研究期間内に、アメリカ・テネシー州の南部バプテスト連盟本部、ロサンゼルスのバイオラ大学、ドイツ・ベルリンの州文書館、香港の香港大学およびバプテスト大学等でロバーツ、ギュツラフ両宣教師や中国プロテスタント史に関わる新たな史料を閲覧、収集した。また、これらの史料の分析もすすめ、中国、日本でのシンポジウム等で発表したほか、論文としてまとめ、公刊した。
|