研究課題
若手研究(B)
本研究は、6世紀から9世紀における中央ユーラシア遊牧民、とりわけトルコ系遊牧民の歴史動態を分析した。南北モンゴル高原にそれぞれ遊牧中原が歴史的に形成されてきた実態を踏まえ、考古資料に関しては現地遺跡を踏査し、関連する文献史料については、特に突厥碑文の解読(拓本資料等の実見精査)に基づき究明してきた。その結果、南北モンゴルの遊牧中原をつなぐゴビ地域の歴史環境がトルコ系遊牧民の活動のみならず、同時代における東アジアの覇者たる唐帝国の軍事あるいは外交的な動向にも影響を与えていたことが判明した。
アジア史