研究課題
若手研究(B)
本研究は、帝政期(1871-1918)の帝国議会選挙に際しての選挙違反行為の実態分析を行い、それをつうじてミリュー論の再検討を行った。その成果は、以下の四点に整理できる。第一に、帝国議会選挙に関する膨大な量の先行研究の意義と問題点を指摘したうえで、ミリュー論の再検討のための方途を提起した。第二に、帝国議会選挙の具体的な事例や、ミリュー構造の成立と変化のメカニズムを検討した。第三に、本研究を含む研究領域の国際的な動向を紹介した。第四に、ドイツ政治史の国際比較の方策を模索した。
西洋史