研究課題/領域番号 |
25770268
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
後藤 はる美 東洋大学, 文学部, 講師 (00540379)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 西洋史 / 民衆 / イギリス / アイルランド / 近世 |
研究実績の概要 |
前年度に引き続き、排除危機をめぐる闘争を法廷史料と出版物をもとに検討した。なかでも内戦期の「アイルランド大虐殺」(1641年)を彷彿とさせる「アイルランド陰謀事件」に着目し、この事件が、王政復古期と革命の「負の記憶」の問題を照射するとともに、法廷とその報道つうじて形成された初期公共圏のありかたを明らかにするうえで、有益な視点を提供することが確認された。資料収集にあたっては、オンラインリソースを活用したほか、夏期にイギリスに出張し、現地の図書館・文書館にて集中的に作業を進めた。 本年度の中間的成果は、イギリス史研究会第36回例会における口頭報告(「「復古危機」と革命の記憶――シャフツベリ裁判とアイルランド陰謀事件をつうじて」2015年10月24日、明治大学)として公表し、現在これをもとした論文を準備中である。また、前年度に白山史学会において行った公開講演が、「迷信・軽信・篤信――17世紀イングランドにおける魔女と悪魔憑き」(『白山史学』51号、2015年)として公刊された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
夏期休暇を利用した資料調査が予定通りに進行し、成果の一部が論文として公刊された。さらに、この研究課題の主要な業績となることが見込まれる論文が校正段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にあたるH28年度は、これまでの事例研究を総合し、一定の結論を出すことが主な課題となる。これにあたって、最終的な資料収集とイギリス史研究者との意見交換のため渡英する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国内出張と資料購入を見合わせたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の出張費、資料購入費として支出する予定である。
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