研究成果の概要 |
本研究は、日本列島東北部および近接地域において、人類が約16,000から11,500年前の更新世末期の古環境変動にいかにして適応したのかを考察することを最終目標とした。そのために、日本列島の縄文草創期遺跡出土資料の再分析、動物資源および植物資源利用の変遷を考察するための当該期の狩猟具と伐採具の分析、日本列島との比較研究を目的としたロシア連邦極東地域アムール川下流域における当該期遺跡の発掘調査を実施した。その結果、当該期において人類の生業が大きく変化していること、そしてその変化は古環境変動との相関が認められることが明らかとなった。
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