研究課題
若手研究(B)
本研究は古代日本における土器様式の成立とその歴史的背景について、東アジア諸国の食器様相と比較することにより明らかにすることを目的とする。本研究では、飛鳥時代後半から奈良時代にみられる律令的土器様式の成立を、日本列島の伝統的な食事作法を基層とする食器構成が、東アジアに共通する大陸的な食事様式を受容することにより、変容する過程として捉え直した。本研究により、遺跡から出土する土器に注目することで、律令国家の成立による在地社会や基層文化の変容の実態を掴む手がかりが得られた。
考古学