研究課題
若手研究(B)
1990年代以降、地域における社会的・地理的条件のもと、治療師たちは外部の機関や人々と連携し、グループ化、ネットワーク化した。そして、治療師組織の活動へ参加することをとおして社会における役割を再び取り戻し、治療実践を多様化させてきた。今日、彼らの一部は民間治療師証明書やタイ医学の医療行為許可証を与えられるなど、一見するとその存在は公的にも認められつつあるように思われる。しかし、公的保健医療の一端に加わる場合、彼らの治療実践は限定的なものとなっている。
文化人類学