本研究は、同性婚・婚姻類似の関係も対象にして、①「婚姻の挙行及び有効性の承認に関する条約」(1978年ハーグ条約)、②「離婚及び法定別居の承認に関する条約」(1970年ハーグ条約)、③「婚姻事件及び親責任事件の管轄権及び裁判の承認・執行に関する規則」(ブリュッセルⅡa規則)等を再検証した上で、婚姻・離婚の国際的承認に関する条約の締結可能性を検討し、提言をまとめようとするものである。 2年間の研究期間内には、国際家族法に関する基本事項を整理しつつ、オランダやイギリスでの資料収集・情報収集を行う等、同性婚・婚姻類似の関係についての諸外国の最新の法状況を理解することに積極的につとめた。
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