研究課題/領域番号 |
25780037
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
櫻庭 涼子 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (20362808)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 労働法 |
研究実績の概要 |
雇用分野の差別禁止法制を強化すべしという議論が、すべての国民が活躍できる社会の創設に向けて、以前にも増して高まってきており、本年度は、法制上も様々な動きがみられた。本年度はこうした日本での最新の動向・展開についての状況や議論をフォローすることを中心に研究を進めた。障害者については、日本で導入された雇用差別禁止規制(障害者雇用促進法改正)及びその比較法的背景を理解するため、学説の収集及び分析を行った。年齢差別については、高年齢者雇用に関わる裁判例の情報収集及び分析とともに、高年齢者雇用に関して社会保障がどう関わってくるのかの基本的調査も行った。また、男女差別に関わる問題として、産前産後休業・妊娠中の業務転換・育児休暇取得を理由とする不利益取扱いをめぐり、近年になって複数の最高裁判決や下級審裁判例が示され、学説でも議論が開始されている。この状況にかんがみ、判決や学説を収集して分析し考察を加えた。非正規雇用については、平成27年度に労働者派遣法改正が成立したため、この法改正をめぐる議論の収集・分析と、パートタイム労働に係る裁判例の検討、さらに、非正規雇用をめぐる学説の動向を中心に研究を進めた。雇用差別問題に労働組合や従業員代表がどう関わるかという観点から、日本の労働組合に関わる基本問題の検討も行った。外国法についてもさらに深く調査・研究を進め、その結果を踏まえて、以上で述べた日本の法状況との比較を行って分析し、それを成果として著すことを、来年度の課題としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属機関における突発的な業務に対応するため、当初予定した研究に十分に従事することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、所属機関の業務との調整に努め、研究のための時間を確保できるようにする。その上で、外国でのインタビューや資料収集等による情報収集・分析を行い、これまでの研究を成果として著せるようにしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属機関における突発的な業務に対応するため、当初予定していた外国出張及び出張先での文献収集をすることができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度は、所属機関における業務との調整を行い、外国出張及び出張先での文献収集をすることができるようにする。
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