研究課題
若手研究(B)
本研究は,特定の利益を侵害の危険から守るために他者の正当な利益を犠牲にする行為に対し犯罪の成立を否定する緊急避難の法理について,刑法37条の沿革と英米独の議論の現状を踏まえながら検討を加え,既存の法制度の想定を超えた状況において,心理的圧迫の下,害悪を最小化することが不処罰の基本要件となり得ることを明らかにするものである。
刑事法学