研究課題
若手研究(B)
スポーツ上の行為によって生命・身体に侵害結果が生じることはしばしばあり、刑法上、その正当化根拠が問題となる。本研究は、とりわけ、過失致死傷罪や傷害罪・傷害致死罪の正当化において、被害者の意思が有する意義を明らかにしようとするものであり、ドイツの議論状況を参照して行われた。ドイツでは、被害者の同意、危険の引受け、過失の否定、社会的相当性などの様々な構成が主張されているが、いずれにおいても、被害者の意思が重要な役割を果たすことが確認された。
社会科学