研究課題
若手研究(B)
企業グループを対象とするコーポレート・ガバナンスにおける株主代表訴訟と上場企業が不実の情報開示を行った場合の投資家による上場会社の民事責任を追及する訴訟の意義を研究した。いずれも会社の違法行為の抑止という点で重要な機能を果たす可能性があることが明らかになったが、責任が成立するための要件および責任を追及する手続きの双方において、改善の余地があることを指摘した。具体的には、多重代表訴訟制度が認められる要件の明確化、不実の情報開示を行った会社が責任を負うべき額の算定方法などについて提言を行った。
民事法学