研究課題
若手研究(B)
本研究は、近代日本の政党政治と地方利益論の関係を、主に東北地方における展開に注目して再検討した。政党が地方利益論を提唱するには、中央の党幹部が地方組織を統制した上で、過度な利益要求を抑制する仕組みを確立することが重要であり、数度の衆議院総選挙での初期立憲政友会の選挙戦術を通してその仕組みが整う過程を分析した。また近代日本の政党政治を比較するために、同時代のヨーロッパの政治を分析した吉野作造の政治史叙述も検討した。
日本政治外交史