研究課題
若手研究(B)
中ソ同盟を再考するために、その初期(1950-54年)に焦点をしぼり、三構造から史的分析をした。第一層では公式の政府間合意である共同防衛体制を扱い、その限定性(ソ連の軍事的関与の限界)を指摘した。第二層では非公式の両共産党間合意である分業体制を分析し、その制度化が未熟であったことを明らかにした。1950年代半ばまでに、この両層ともに再編された結果、第三層である南北対立の種が中ソ同盟内にもめばえたことを示した。
国際政治史