研究課題/領域番号 |
25780114
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
真嶋 麻子 津田塾大学, 付置研究所, 研究員 (60598548)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国連開発計画(UNDP) / 移行期ラテンアメリカ / 事務局 / グローバル・ガバナンス |
研究実績の概要 |
本研究は、国連開発計画(UNDP)を考察の対象として、援助ドナー国と受入国との間に生じた対立への国連の対応を歴史的に明らかにし、国際開発援助体制における国連の行動原理の特異性と一般性とを明らかにするものである。 2015年度は特に、現在の国際開発の動向をレビューしながら、そのなかでの国連を主体とした途上国開発の位置づけを整理することを試みた。その際に本研究課題の遂行にあたってこれまでに収集した史資料に加え、国連の開発事業の持つ地域的特色を示す一次資料を用いて、途上国の抱える具体的な問題に対応するプロセスの中から国連の独自性が見出しうることを考察した。同時に、国連職員の自叙伝なども資料として用いて、国連の行動原理を多角的に説明することを試みた。 研究の成果の一部は『国連ジャーナル』に寄稿し、広く社会に発信するとともに、また別の成果の公表として学会誌へ投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究課題は、国連開発計画(UNDP)の事務局および総裁の役割に焦点を当てて、その組織的な特徴を解明することを目的とし、史資料の精査を不可欠としている。2015年度には研究成果を公表するための最終的な資料調査を予定していたが、都合により長期出張を実施できなかった。引き続きの資料調査および精査を行い、本研究課題の成果として発表することが課題である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の核となる史資料については概ね収集・分析することができているため、その傍証となる資料をとおして、途上国開発における国連開発機関の歴史的な役割を検討し、成果として公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年度は最終資料調査のための出張を実施できなかったため旅費の支出が予定よりも少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
2016年度には本研究課題の成果をまとめ公表するための、補足の資料調査ならびに学会誌への投稿に補助金を使用する計画である。
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