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2013 年度 実施状況報告書

第二次世界大戦後の国際秩序再編と朝鮮独立統一問題

研究課題

研究課題/領域番号 25780115
研究種目

若手研究(B)

研究機関津田塾大学

研究代表者

村上 尚子  津田塾大学, 付置研究所, 研究員 (80624882)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード朝鮮現代史 / 国連
研究概要

2013年度は、本研究課題の第一主題である「国連朝鮮臨時委員会(UNTCOK)参加国の朝鮮独立問題に対する政策」に関する研究を開始した。5~8月は、研究計画を精査するために、主に、関連する文献の調査を行ない、先行研究の傾向や最新の研究動向について分析した。それに基づき、9月に韓国での史料収集および関連文献の狩猟を実施した。これまでの研究の補足的な調査であったため、3日間の短期調査となった。海外所在の韓国現代史史料を収集・保管する国会図書館と国立中央図書館にて、研究課題と関連する国連文書や米公文書などの所在の有無を確認し、文献を調査した。今後の海外での史料収集で重複を避けるために必要なステップである。いくつかの関連文書や関連国政府の朝鮮政策に関する文献などを収集する成果があった。また、この調査で米公文書の収集が必要であることを再確認し、3月に米公文書館で1週間の史料調査を行った。UNTCOKの活動に対する米政府の政策方針に関連する資料を集約的に閲覧、収集した。収集作業を進めながら、関連資料の保管・公開状況や、米政府内の各部局の史料の性格などについて理解を深めることができた。また、本年度以降の海外調査で狩猟する史料の見通しが立ったことも成果である。さらに、本研究課題の第二主題と関連する史料の所在を確認した。この調査結果に基づいて、本年度以降の研究計画の再考も行った。米公文書館で収集した史料は、本年度の前期に分析し、とりまとめを行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度の研究計画にしたがい、韓国およびアメリカでの文献調査、史料収集を実施することができた。米公文書館での文献調査では、同公文書館がインターネット上では公開していない史料を多く閲覧・収集することができ、関連史料の全体像を把握することができた。史料の収集過程で、他の関連史料の存在を新たに確認したため、その史料の収集計画も含めて、本年度以降の研究計画を再考する。

今後の研究の推進方策

2013年度の研究成果を受けて、引き続き、本研究課題の第一主題である「国連朝鮮臨時委員会参加国の朝鮮独立問題に対する政策」に関する研究を進める。前期は、昨年度に米公文書館で収集した史料の分析と取りまとめを行う。その結果をふまえて、新たに確認した関連史料の収集の必要性を確認した場合、夏に米公文書館を再訪することを計画している。
本年度の後期にはオーストラリアおよびカナダの公文書館を訪問し、史料収集を実施する。外務省などの史料からUNTCOKの活動に関する文書を狩猟する。また、第二次世界大戦直後の両国の対東アジア政策に関する最新の研究動向について調査する。本年度前期の史料分析の結果、夏に米公文書館を再訪する必要性を確認した場合は、カナダ訪問を来年度前期へ延期することも考えている。

次年度の研究費の使用計画

アメリカでの調査の日程が当初予定していた期間よりも短期間であったため。また史料をすべてカメラで撮影することが可能であっため複写費を節約することができた。
今年度の調査で所在が明らかになった史料を収集するためにアメリカでの再調査を計画しており、その旅費等に利用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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