本研究の目的は,決定論的マクロ経済的動学と有限プレイヤー確率ゲームを接続ような分析枠組みを構築することで,プレイヤーの数が十分大きいときの近似定理を得ること,また,社会ゲームや数学的に関連する理論に基づいた均衡選択の結果に関する理解を深めることであった.非同時手番ノイズ付き確率ゲームに関する確率近似,一般の優モジュラー・ネットワーク・ゲームにおける行動伝播,決定論的進化動学に基づく均衡選択,確率の小さい事象の高階信念に対する影響などについて新しい結果・知見を得ることができた.これらは国際的査読学術誌や学会において発表された.
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